空き家所有者には、空き家の適切な管理をすることが求められます。
なぜ空き家管理の必要があるのか、管理の目的は何か、今回はまずそれを解説したうえで、自分での空き家管理に必要な道具のご紹介や、空き家管理の方法なども解説していきます。
空き家管理はなぜ必要なのか？空き家管理の目的について
自分で空き家管理をおこなうために必要な道具や方法をご説明する前に、まずは「そもそもなぜ空き家管理が必要なのか、空き家管理の目的は何か」について解説しましょう。
空き家管理の目的は、空き家の資産価値や状態の維持です。
空き家を管理せず放置すると建物の劣化が進行するだけでなく、あまりに劣化がひどくなると行政から「特定空家」の指定を受け、管理や修繕・解体などの指示や命令が出されるリスクがあります。
そして特定空家に指定されながらもそうした行政の指示や命令を無視していると最終的には行政代執行で強制解体され、かかった費用を請求されてしまうのです。
そうした事態を避けるために、空き家をしっかり管理して資産価値・状態を維持する必要があるというわけです。
自分で空き家管理をするために必要となるおもな道具は？
自分で空き家管理をするために必要となる道具としてまず挙げられるのは掃除機やほうき、ちりとり、モップや雑巾、中性洗剤などの掃除道具です。
春から秋にかけての季節は草刈りや枝切りをするための道具も用意しておきましょう。
また、空き家に出向いた際は室内外の様子をスマホなどで動画撮影し、変わったところや気になるところはないかチェックすることもおすすめします。
事前に自分でチェックシートを作って持っていけば、より理想的です。
ちなみに服装については、動きやすく汚れてもいい服にしたうえで、軍手や空き家内を歩く際のスリッパも用意しておくことをおすすめします。
自分での空き家管理はどうやっておこなう？その方法について
自分で空き家管理をおこなうための方法は、まずは近隣の方にお会いした際のあいさつ、そして空き家の周辺や施錠などに異常がないかの確認から始めます。
空き家がきちんと施錠されたままであることを確認してから鍵を開けてなかに入り、窓を開けて換気しましょう。
換気したままの状態で室内掃除をはじめ、掃除をしながら家のなかに気になることや異常などがないかもチェックしていきます。
トイレや台所で水を流しての通水や、家の照明がつくかどうかのチェックもしておきましょう。
ここまで終わったら窓を閉めて玄関も施錠し、庭のゴミ拾いや草刈り、枝切りなどをしてポストの中にあるものを取り出し、すべてチェックしたうえで門扉を閉めて帰ります。
「そんな管理は自分ではとてもできない」と感じた場合は、専門業者に管理を委託するか、空き家を売却するか、どちらかの方法をとることをおすすめします。
まとめ
空き家を放置すると建物の劣化が進行するだけでなく、やがて特定空家に指定されてしまうというリスクも出てくるため、適切な管理は必要です。
どうしても空き家管理が自分ではできないという場合は、専門業者への管理委託や空き家の売却を検討してみましょう。
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