生活環境が変わり別荘を使わなくなったり親から相続したり、固定資産税や管理費が負担になってしまい売却を考える方も多いと思います。
別荘の売却は居住用の家を売却するときとは扱いが異なるため、売却しにくいことをご存じでしょうか？
今回は別荘を売却するときのポイントについてご紹介します。
別荘と居住用住宅の税制上の違いとは？
一般的に居住用住宅の売却時に、購入時の価格と売却時の価格を差し引いた利益に対して譲渡所得税が発生します。
居住用住宅では3000万円までの特別控除が受けられるため、税金の発生を抑えられますが休養目的などの別荘には適用されません。
ほかにもマイホームの売却で損失が出た場合は損益通算ができますが、別荘の売却では損益通算が認められない特徴もあります。
別荘を売却するときは多額の譲渡所得税を支払う必要があり、売却コストも考えていかなくてはいけません。
別荘が売却しにくい理由とは？
別荘の多くは1980年頃のバブル期に人気があり、建設されてから40年以上経過した現在では老朽化が進み屋根や住宅設備の修繕が必要なケースがほとんどです。
そのため売却価格が低くても、購入後の修繕費用などの理由から買い手が見つかりづらいと言われています。
また特殊な立地に建てられている事が多いため、交通アクセスも悪いことも人気がない原因となっているでしょう。
別荘には設備管理費や所有しているだけで固定資産税や住民税の費用もかかってしまうため、経済的な理由からも簡単には買い手が見つかりません。
別荘の需要が高まっている
別荘は裕福なイメージなどから売却しにくいと言われていますが、都会から離れて田舎暮らしをする方が増えていて別荘の需要が高まっています。
そのため築年数が経っていて立地が悪くても売却できるケースも少なくありません。
最近では二拠点生活がブームになっており、常に田舎暮らしではなく拠点が二つあることでさまざまな生活を楽しみたい方が増えています。
リモートワークという働き方が一般的になった現代では場所を選ばずに仕事ができるため、別荘を購入して田舎生活を始める方が多くなった影響もあるでしょう。
まとめ
別荘は売却するときに居住用住宅とは違い特別控除が受けられなかったり購入後の出費が負担になったり、売却が難しいと言われています。
近年では田舎暮らしに憧れる方も増えてきているため、別荘の需要は高まっている状況でもあります。
これから別荘の売却を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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