多くの方は、マイホームを購入する際にローンを組む前提で資金計画を立てているのではないでしょうか。
しかし、資金に余裕があればローンを組まずに不動産を一括購入してしまうことも可能です。
今回は、不動産を一括購入するメリットや注意点、購入する際の諸費用や流れについてご紹介します。
不動産を一括購入するメリットとは？
不動産を一括購入する大きなメリットは、住宅ローンの金利を節約できる点です。
新築を20～30年ローンで返済すると金利だけで数百万円になることが多く、一括購入できればその分を教育資金・老後資金に回せます。
将来病気などで働けなくなったり、失業して収入が減ったりするなど、万が一の事態に直面しても、ローンが支払えないために持ち家を失うことがないこともメリットです。
不動産を一括購入する際の注意点とは？
経済面で大きなメリットがある不動産の一括購入ですが、実は注意点もあります。
最初の注意点は、住宅ローンを組んでいないため住宅ローン控除を使えず、税制面での優遇を受けられないことです。
次に、一括購入でまとまった現金を支出したあとの手持ち資金にも注意が必要です。
現金・預金をほとんど残さず不動産を購入してしまうと、万が一の備えがなくなってしまいます。
事故や病気などで無収入になっても、最低半年～1年は生活できるほどの資金を残しておくのが理想です。
最後に、不動産を一括購入すると、税務調査を受ける可能性があることも覚えておきましょう。
購入資金が贈与・相続のお金であり、法律に基づいた贈与税・相続税を払っていなければ脱税になってしまいます。
もちろん、働いて貯めたお金であることや、しっかり贈与税・相続税を払っていれば問題ありません。
不動産を一括購入する際の諸費用や流れとは？
不動産を一括購入すると、住宅ローン申し込みに必要な諸費用を払わずに済み、手続きも簡略化できます。
具体的には団体信用生命保険・住宅ローン保証料といったローンに付随する費用や、金融機関提出用の書類取得にかかる費用も必要ありません。
一括購入の場合、物件の購入申し込み～売買契約～代金の支払い～引き渡しという流れとなり、住宅ローンの申し込み手続きや審査などもないため、早ければ1週間ほどで引き渡しも可能です。
ただし固定資産税や売買契約時の印紙代など、ローンを組む・組まないに関係なく必要な書類や費用もあるので、事前に準備を整えておきましょう。
まとめ
不動産を一括購入すると、住宅ローンの金利が節約でき、将来の家計に関する不安が減ります。
住宅ローンの手続きや審査がないので、マイホームを早く手に入れることが可能です。
生活資金に余裕がある場合は、マイホームの一括購入も考えてみてはいかがでしょう。
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