北枕が避けられてきたのは、どんな理由があるのでしょうか。
また、枕の向きを変えると、金運や開運が上昇するともいわれます。
これから新しい部屋へ引っ越しを検討している方や、部屋の配置換えを考えている方にも、知っていると参考になる風水の意味合いなどをご紹介します。
北枕は風水で縁起が悪いと伝わる理由とは?
北枕への思想は、仏教の教えと日本の慣わし、そして日本古来の生死に関する感覚から来ていると考えられています。
お釈迦様が入滅されたとき、北方に頭を北方に向け顔は西、右腹を下にして横になっていたといわれています。
いわゆる、涅槃図に描かれたお姿です。
仏教では、涅槃図のお釈迦さまのお姿は理想の死の在り方が示されているとして、日本では故人の安寧を願い、北を枕にするのが遺体安置の慣わしとなっています。
その一方で、生きている人が亡くなった人と同じ方角を向いて寝る行為は死を想起させ、死を引きつけるのではという考えから忌避されるようになりました。
北枕が風水では運気アップに有効な理由
古来の慣わしで縁起が悪いとされる北枕ですが、風水学的には良いことづくしと考えられます。
まず、金運ですが、風水ではお金を蓄える気を持つとされるのが北の方角です。
北向きに枕を置けば北の運気を受けて貯蓄運を向上させられるでしょう。
お金を呼び込むとされる西の運気と合わせらると、西の運気で入ってきたお金を、北の運気で浪費を防いで貯蓄ができます。
次に、北枕にして寝ると南から北に流れる地球の磁力の向きに沿うため、疲労回復効果、また頭寒足熱の体勢にもなって体調が安定し易く健康運も上昇するなど効果が得られるでしょう。
気になる恋愛運でも、北の方角は元来、子宝に恵まれるとされ、北枕を日常的に習慣付けることにより、結婚や安産にもつながると考えられます。
北枕以外の向きによる風水学的な効果
北枕にくわえて、東枕、西枕、南枕について風水学における効果はどんなものでしょうか。
東は太陽の出づる方角であり明るいエネルギーに満ちた方角です。
東枕によりパワーを受けて、出会い運や恋愛運、仕事運のアップが期待できます。
西は、前述したとおり金運に通じる方角、努力が熟して成果となって表れる方角です。
さらに、恋愛運でも恵みが期待できます。
お金が入る方角とされているので、繁盛や金銭に関する運勢を高めたい場合は西枕にすると良いでしょう。
南は感性や才能、人気、評価運を高めるのに良いとされる方角です。
芸事の開花や大きなことを成し遂げたい、才能を高めたい方は南枕にするのが良いでしょう。
まとめ
日本の古くからの思想や慣わしによって北枕は縁起が悪いとされ、良い印象を持たれてきませんでした。
しかし風水学的に見れば、北枕は金運、健康運、恋愛運でも吉とされています。
新しい環境を迎える方やこれまでの運勢を変えていきたい方は、枕の向きにこだわってみてはいかがでしょうか。
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